テンバガーを夢見つつ、ひっそり優待も楽しむ主婦投資家・ワーママ投資家のハレバレちゃんです。結婚前に貯めたお金(個人資産)を原資に運用しています。
今回は、個別銘柄分析記事は書いていませんが、ポーラ・オルビスホールディングス本決算、ライオン本決算、カナミック1Q決算、エラン本決算と4社の決算発表についてまとめています。備忘録に近いですが、ご覧いただければ幸いです。
ポーラ・オルビスホールディングス2021年12月期-本決算発表(2022年2月14日)
ポーラ・オルビスホールディングスは化粧品メーカーです。資生堂、コーセー、花王に続いて業界4位です。
ポーラ・オルビスホールディングスー2021年12月期 決算短信
ポーラ・オルビスホールディングスー2021年12月期 決算補足資料
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2021年12月期 通期決算について
- 売上高、営業利益、経常利益、純利益は前年比増
- 単体決算はすべて前年比割れ
- 配当は年間51円で増配着地だが配当性向96.1%と依然高い
- コロナ関連損失(特別損失)は今期大幅減
- インバウンド需要の剥落、コロナ長期化で消費は落ち込んだまま
- EC市場においてもマーケティング費用の高騰
- 中国市場は非常に好調、海外ブランドが強い(ポーラ)
- 国内ブランド、国内店舗事業は苦戦(特にオルビス)
- デジタル接点からリアル店舗への送客に重点を置くことで新規顧客の獲得に努める
前年比増となりましたが、前年があまりにも酷かったとも言えるので引き続きコロナの影響は大きかったと考えます。
国内の消費減を海外、特に中国で補っているようです。個人的には、ここの伸びしろがどのくらいあるのかがイマイチ信用できずにいます。
2022年12月期 通期計画
- 売上高、営業利益は増も経常利益は減で非常に控え目
- 配当は増配の52円予想
- コロナ前の水準に近づくのは2024年以降(インバウンドの回復は見込めず)
来年度の見通しについても非常に控え目です。配当見通しは公表されましたが、配当性向が非常に高く不安視されます。
ハレバレちゃん
▼株価は落ちるところまで落ちているので逆にチャンスかもしれません…▼
曇ちゃん
ライオン2021年12月期-本決算発表(2022年2月14日)
ライオンは歯ブラシが首位の衣服洗剤や食器洗剤などの日用消耗品メーカーです。花王、ユニ・チャームに続いてトイレタリー3位です。
2021年12月期 通期決算について
- 売上高3.1%増
- 営業利益、当期利益ともに前年比減
- (↑前年期は固定資産売却益があった)
- 配当は1円増配の24円、配当性向は29.4%
- 販売単価の上昇が続くも、前期の需要拡大の反動もあり縮小
- ハンドソープ(キレイキレイ)が前期の反動アリ
- バファリン(解熱鎮痛薬)が好調
- 原材料価格の上昇、競争費用の増加
- 東南アジアや中国での売上は増加傾向
生活必需品を売っているライオンですが、コロナ禍においてハンドソープが売れたり(今期は反動で減ですが)、ワクチン副反応の関係でバファリンが売れたりと意外と影響があるものです。
大きく売り上げが伸びる業界ではないだけに、原材料価格の上昇は利益を圧迫する要因として気になります。
2022年12月期 通期計画
- 業績予想は売上高2.4%増
- 営業利益、当期利益は前年比減を予想
- 配当は1円増配の25円予想(配当性向は30%目安)
- 中長期的成長のため自己株式取得を適宜実施していく
- 中国を重点国としつつ、新規国・エリア参入も積極的にする
- 売上高増も原材料価格の高騰や投資に伴う減価償却費増により減益を想定
- 国内既存事業の成長は難しいため、海外事業、新規拡大、新規ビジネスで成長を見込む
- 口腔保健、予防歯科…この辺りが新規ビジネスっぽい
アジアを中心に拡大を狙っているみたいです。アメリカやヨーロッパはP&Gとかがシェアを占めてて厳しいのでしょうか?(調べてません)
原材料価格の高騰は値上げとかで対応していくことになるんでしょうかね。
ハレバレちゃん
▼ウィズコロナで上げた株価はそれ以上の勢いで下げています▼
カナミックN2022年9月期-1Q決算発表(2022年2月10日)
カナミックネットワークは自治体、医師会、介護サービス事業者向けクラウドサービスを提供している会社です。介護施設で働いている方は使ったことがあるかもしれません。
カナミックN-2022年9月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕
2022年9月期 1Q決算について
- 売上高2.7%減、営業利益、経常利益、純利益ともに減
- (業界全体の話)超高齢化社会の到来に伴い、介護費、介護保険サービス利用者、事業者数は増加
- (業界全体の話)2021年度介護保険制度改正では、医療介護事業全体でサービス提供の効率化がより求められた
- コロナ禍の影響は軽微
- クラウドサービスはストックビジネスで売上増
- コロナ対策商品は競合が増えた結果、売上減となる
- 人員増に伴う人件費増加あり、開発期間長期の案件の売上が計上されていない
- 各省庁や自治体との共同プロジェクトや連携を進めている
- 医療介護だけでなく、子育て支援事業にも寄与
着目点や国・自治体の問題解決にも寄与しており、非常に魅力的な事業だと思っています。高齢者の情報を多職種間(医者、介護者、家族、自治体等)で共有したり、システム化することって今後ますます必要だと思うのですが、それが業績に表れていない感じがします。
2022年9月期 通期計画
- 売上高12.9%、営業利益、経常利益、純利益ともに前年比増を予想
- 2Q時点ではまだ前年比減を予想
- 配当は0.5円増配の3円を予定
- 事業規模拡大を目的としたM&A候補先の選定や新規事業の展開を進めている
- 患者・介護者の情報を解析しAIサービスを通じて、国や自治体、保険会社等の地域連携を推進
もう少し事業拡大しないことには厳しいのかな…という印象です。
ハレバレちゃん
▼そろそろ底打ったと思いたいのですが…ダメかな?▼
エラン2021年12月期-本決算発表(2022年2月10日)
エランは全国の病院や介護関連施設を通じ利用者にタオルなどをレンタルする『CSセット』を提供しています。
2021年12月期 通期決算について
- 売上高21.4%増、営業利益、経常利益、純利益ともに増
- 配当は予想より1円上乗せの2円増配の9円(配当性向28.6%)
- CSセット導入数は200施設増の1,814施設に
- 2021年1月1日に1株につき2株の分割を実施
つよつよの業績発表でした。ストックビジネスはいいですね。
高齢化、核家族化が進む中で手ぶらで入院や入所できる日額定額制のレンタルサービスはこれからも需要があると考えます。
2022年12月期 通期計画
- 配当は1円増配の10円予想
- 業績予想は売上高17%増、営業利益、経常利益、純利益も増を見込む
- 13期連続増収、増益
- 全国22ヶ所の営業拠点から開拓を進め、導入施設数の増加、利用者数の増加を推進していく
来期もしっかりと成長を感じさせる予想を出してきています。まだまだ未導入の施設はたくさんあるみたいなので、伸びしろもありそうです。
事業はこれ一本なので、その集中戦略をどう評価するかは人それぞれかもしれません。
ハレバレちゃん
▼すでに祭りは終わった感のあるチャートです…うーん▼
まとめ
今回はハレバレちゃんが個人的に注目している4つの企業の決算について、決算短信と決算資料をまとめてみました。解釈が間違っている箇所もあるかもしれませんが、そこは主観ということでご了承ください。本当はそれぞれの企業をもっと深く紹介したいのですが、なかなか時間が取れないため、今回は発表会みたいな形で1つの記事にしてみました。
コロナの影響を大きく受けている企業もそうでない企業もあって、読んでいる限りでは興味深いです。(決してコロナのドタバタは歓迎していません!断じて)この混沌とした時代の中でも各企業、存続のために色々と対応しているので応援したいです。
テクニカル分析(チャート分析)がからっきしダメなこともあり、タイミングよく買ったり売ったりできていないのが現状です。
この4企業、皆さんはどのように感じたかぜひ知りたいところです。
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