3人の男の子を育てる5人家族のママことハレバレちゃんです。お子さんがいらっしゃる皆さま、ジュニアNISAをしていますか。
我が家でも子ども三人分のジュニアNISAを開設し資産形成に励んでいます。2023年いっぱいで廃止と発表されたジュニアNISAですが、改めて内容の確認と運用について確認していきたいと思います。
最新版ジュニアNISAの概要(2020年(令和2年)の改正を含む)
※2018年(令和元年)12月に閣議決定された「令和2年度税制改正」に基づいて書いています。まだ方針が示されたということで具体的になっていない部分もあります。2021年7月現在わかっているものをまとめています。
- 対象者は20歳未満(※2023年(令和5年)1月1日以後は18歳未満)
- 投資可能期間は2023年12月まで
- 非課税投資枠は毎年80万円が上限
- 非課税期間は最長5年(ただしロールオーバー可)
- 国内株式、海外株式、投資信託、ETFなどが購入可(商品のラインナップは金融機関による)
- 配当金は「株式数比例配分方式」にすることで非課税で受取可(ただしジュニアNISAを廃止しない限り18歳の払い出し制限を受ける)
- 1人1口座のみ
- 口座の変更は不可
- 損益通算、繰越控除は不可
ジュニアNISAは人気がないということで2023年で廃止となりました。人気がなかった主な理由は「18歳まで払い出し制限あり」というルールだと言われています。18歳以前にお金が必要となって払い出したい場合は課税されてしまいジュニアNISAの恩恵が受けられなくなります。iDeCoもそうですが、お金に縛りが出てしまう(流動性がなくなる)のは大きなリスクの一つです。
それがジュニアNISAが廃止されることによって、18歳を待たずに払い出せるようになりました。
ただし、払い出す場合はジュニアNISAの口座を廃止することになるため、「一部」のみの払い出し(一部だけの売却)は出来ません。
恐らく配当金の一部または配当金だけを払い出すのも出来ないのではないかと考えられます。
ここの部分はあまり明記されているソースがなかったので、日本証券業協会(JSDA)の「NISA相談コールセンター」に問い合わせをしてみました。上記注意事項に書いた前者の一部払い出し不可については、その方向で考えているとのこと。配当金の部分ははっきりとした回答は得られませんでした。
▼このHP、パンフレット見たことありませんか▼
ハレバレちゃん
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ロールオーバーを繰り返して長期投資で資金を増やそう
概要で説明したとおり、ジュニアNISAの非課税期間は「5年」です。しかし、5年で十分な利益を生み出すのは容易ではありません。
また我が家がジュニアNISAで投資している投資信託においては複利の力もあり短期ではなく長期投資することで、より大きな利益を生み出してくれます。また長期投資をすることによって、平均リターンが安定するとも言われています。
ハレバレちゃん
そこで押さえておかなければならないのが「ロールオーバー」です。
「継続管理勘定」にロールオーバー(移管)
ジュニアNISA口座の投資可能期間は2023年で終了します。
ただし、2023年の制度終了時点で20歳になっていない方については、2024年以降の各年において非課税期間(5年間)の終了した金融商品を継続管理勘定に移管(ロールオーバー)することができます。継続管理勘定では20歳になるまで(1月1日時点で20歳である年の前年12月31日まで)、金融商品を非課税で保有し続けることができます。なお、ロールオーバー可能な金額に上限はなく、時価が80万円を超過している場合も、そのすべてを継続管理勘定に移すことができます。
- ※継続管理勘定では売却は可能ですが、新規買付を行うことはできません。
また配当金・分配金・売却代金等は、18歳まで*「払出し制限付き課税口座」で管理されます。*3月31日現在で18歳である年の前年12月31日(一般に、高校3年生の12月31日)まで
<楽天証券より>
非課税期間の5年が過ぎた資産について、ロールオーバーすることで延命措置を受けるわけです。80万円の資産が100万円になっているのを利益確定してしまうのではなく、また転がして転がして大きくしていくのです。
2023年には成人が20歳から18歳に引き下げられるため、ジュニアNISAのロールオーバーは高校3年生の12月までになります。
また、ロールオーバーはジュニアNISAから一般NISAおよび2024年から新たに始まる新NISAへと引き継ぐことが可能です。ただし、新NISAについても2028年までとなっているので、それまでには利益確定しなければなりません。そのころには、NISAの延長や新たな非課税投資の制度が出来ているかもしれませんので、要注意です。
▼2021年1月1日時点で20歳の方のシミュレーション▼
ジュニアNISAで購入した分を一般NISAおよび新NISAへロールオーバーすることが出来ます。
▼2023年1月1日から成人年齢引き下げになります▼
※ちょっと早生まれのシミュレーションは出来ていません。何か影響があるかもしれません。
▼新NISAが2028年までのため、このパターンはどうなるのかな?▼
とりあえず18歳になるまではジュニアNISAでロールオーバーを繰り返して、次の展開を考えるんでしょうかね。
→新NISAの発表により恐らく新NISAに引き継がれると考えられます。
▼ギリギリでジュニアNISAに滑り込んだ方のシミュレーション▼
投資金額に限りはありますが、2041年までジュニアNISAのロールオーバーが出来ることになります。(どこかで改正にならなければの話ですが。)
このシミュレーションでは「5年ごとに」ロールオーバーの手続きをすることにしています。しかし、この情報は確定ではありません。また2024年以降のジュニアNISA廃止後の対応が判明次第、更新します。
ちなみにロールオーバーと購入可能時期が重なっている場合には注意が必要です。
ロールオーバーの対象資産が年間投資額をオーバーしていても問題ありませんが、オーバーしていない場合は年間投資額がいくらになるのか確認した上で投資をしましょう。
ジュニアNISAの年齢が終わり一般NISAになった後の話ですが、年に1回、一般NISAとつみたてNISAを選択出来ます。しかし、ロールオーバーすると、1月1日時点で一般NISAにて「取引アリ」となり、つみたてNISAにいつまでも切り替えることが出来ません。2042年まで利用出来るつみたてNISAをしたい場合には、一度清算(利益確定)してからになります。
ロールオーバーは手続きが必須!忘れずに行いましょう
ロールオーバーは勝手にはされません。必ず期限内に手続きを行うようにしましょう。しない場合は、課税口座に移管されてしまいます。
ここでは代表的な楽天証券とSBI証券のロールオーバーについて紹介します。他の金融機関でジュニアNISAをされている方はしっかりと確認しておきましょう。
楽天証券の場合
書面手続きが必須です。
メールおよびログイン後の「お知らせ」」にて案内、後に書類が郵送されてきます。
【お手続きについて大切なお知らせ】
■ロールオーバーの申込みは書面で承ります
ジュニアNISAロールオーバー(非課税期間延長)の申込みは書面で承ります。
9月末時点でロールオーバー対象銘柄を保有されている場合、10月中旬頃に口座名義人様と登録親権者様宛にメールおよびログイン後「お知らせ」にてご案内のうえ、口座名義人様宛に申込み書類を郵送いたします。
楽天証券に登録されている住所が正しいかどうか、あらかじめご確認のうえ、変更が必要な場合は早めにお手続きください。■ロールオーバーの受付状況はメールで通知いたします
ジュニアNISAロールオーバー(非課税期間延長)の受付状況は、口座名義人様と登録親権者様の登録メールアドレス宛にお送りいたします。なお、銘柄等明細に関しては口座名義人様のメールアドレスにのみお送りいたします。
楽天証券に登録されているメールアドレスが有効かどうか、あらかじめご確認のうえ、変更が必要な場合は早めにお手続きください。
楽天証券のロールオーバーの説明が結構わかりやすいです。
SBI証券の場合
WEBまたは書面手続きかを選択出来ます。
ハレバレちゃん
★2024年以降のロールオーバーの対応は要確認です!!!(未確定)
冒頭でも申し上げたとおり、この記事は2018年(令和元年)12月に閣議決定された「令和2年度税制改正」に基づいて書いています。まだ方針が示されたということで具体的になっていない部分もあります。2021年7月現在わかっているものをまとめています。
私が色々と調べた範囲では「ロールオーバーは必要」という結論だったのですが、より明確にするため主要証券等に問い合わせてみました。結果は、明確にはなりませんでしたがロールオーバーは恐らく必要、のようです。
楽天証券の場合
2024年以降、各年において5年間の非課税期間が終了した商品をロールオーバーするとの回答を得ました。
ただし手続き方法については、まだ未定とのことでした。
詳細が決まり次第、案内するとのことでした。
SBI証券の場合
2024年以降、ロールオーバーの手続きをすることなく、18歳まで保有可能との記事がありました。
問い合わせをしたときにも同様の回答を得ました。
<2021/7/24追記>
やはりロールオーバーの手続きは必要ということでした。初回のみなのか、5年ごとに必要なのかどうかまではご回答いただいていません。
適宜、お客様への対応を行うようですが、未だ私のところには音沙汰ありません。下記の問題の記事も修正されるかもしれないのですが、現時点では変更されていません。
<2021/7/30追記>
記事の修正があり、ロールオーバーについての文言が削除されていました。しかし、依然としてSBI証券の方針はよくわからないままです。
【大和アセット×SBI証券】制度改正で利便性が向上!iFreeシリーズでジュニアNISAをはじめてみませんか?
【修正前】
【修正後】
マネックス証券の場合
2024年以降、手続きの有無を含めて対応は未定、との回答を得ました。
恐らくご意向を確認することにはなるが、まだ現時点では初回のみなのか5年ごとなのか、なんとも言えないというニュアンスでした。
マネックス証券が運営するWebメディアであるマネクリでは、竹川美奈子氏がジュニアNISA廃止後もロールオーバーの手続きが必要だという旨の記事を書かれています。
ジュニアNISA廃止に伴う変更点と留意点:3つのポイント(マネクリ)
日本証券業協会(NISA相談コールセンター)の場合
念のため、上記で紹介したNISA相談コールセンターにも電話してみました。
2024年以降、ロールオーバーの手続きは必要との回答を得ました。
ただし、初回のみの手続きさえすればその後は18歳(成人)までは何もしなくても良いとのことでした。
ハレバレちゃん
まとめ
ここまで長々と書いてきましたが、まとめます。
- 投資出来るのは2023年12月まで
- 現在は20歳になるまで投資が出来るが、2023年1月からは18歳までになる
- ジュニアNISAは一般NISAおよび2024年から始まる新NISAへロールオーバー出来る
- 新NISAは2028年までなので、その後の立ち回りは要チェック、要検討
- 18歳までの払い出し制限は撤廃されたが、一部だけの払い出し(売却)は不可
- ロールオーバーを駆使して非課税期間を延ばせるだけ延ばして資産を育てる
- 2024年以降のロールオーバーは恐らく手続きをしなければならないが、詳細はもう少し待った方が良い!!
覚えておきたいポイントは以上7点でしょうか。自分の子どもの年齢によっては考慮しなくてもいいものもあるかもしれません。
我が家は6歳、3歳、0歳ですので、新NISAに間に合いそうにありません。使いやすく節税効果のある投資方法が今後、政府から発表されるのを期待して待つというところでしょうか。あとはとにかくロールオーバーの情報をきちんと確認する!!これですね。全員、分配金再投資の投資信託で運用しているので、配当金や分配金の心配はしなくても大丈夫です。
18歳までコロコロ転がして資産を大きくします。目的は大学の教育費用ですが、手を付けないで手元の資金で足りるようであればそのまま運用するのもアリですね。この辺は子どもたちの進路やその時の家庭の事情によります。
これから産まれるお子さんもまだ間に合いますので、ぜひ子どもにも使える節税対策としてジュニアNISAを活用してみてはいかがでしょうか。もちろん大人もNISAや、つみたてNISAを活用して、資産形成に励んでいきましょう!
ハレバレちゃん
ジュニアNISAの運用は「楽天証券」か「SBI証券」がオススメです!
子育ての合間にネットで気軽に操作が出来ること、商品のラインナップが豊富なことが挙げられます。親子で開設しちゃいましょう!
我が家では長男はSBI証券、次男・三男は楽天証券にて投資信託の積立を行っています。
▼弊ブログではジュニアNISAでの運用成績を毎月公開しています▼
【2023年5月】投資信託(ジュニアNISA)の運用実績報告【5人家族】
【2023年4月】投資信託(ジュニアNISA)の運用実績報告【5人家族】
▼教育資金について我が家の方針をまとめています▼
▼教育資金をジュニアNISAだけでなく学資保険も使って準備した方がいい?検討記事▼
【2021年】学資保険とジュニアNISAどっちで教育資金を準備するか検討してみた(前編)
【2021年】学資保険とジュニアNISAどっちで教育資金を準備するか検討してみた(後編)
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