立会外分売(たちあいがいぶんばい)をご存じですか?
保有している株が「立会外分売を実施します」と言われたらどうしたらいいのかを少し考えてみます。
シンクロ・フードが立会外分売を実施すると発表しました
私の夢見る株(夢株)の一つであるシンクロ・フードが2020年2月14日の決算発表にて「立会外分売を実施する」と発表をしました。
▼シンクロ・フードの分析記事はコチラ▼
【日本株】飲食業界の手助けマン!シンクロ・フード(3963)銘柄分析【2022年】
私の株取引経験で初めてのケースです。
ハレバレちゃん
立会外分売(たちあいがいぶんばい)とは、企業などの大株主が所有する株式を、証券取引所の取引時間外(立会外)に売り出される取引です。一番の特徴は、普通に株取引をするよりも、割引価格でお得に買えることです。分売をおこなった日の終値を基準として、2~5%ほど安い価格で買えます。さらに、株式の購入手数料も無料です。
(「やさしい株のはじめ方」より)
とのことです。
分売実施日前日の終値(もしくは最終気配値)を基準に、そこからさらに数パーセント安くした金額で購入できます。
しかも購入手数料もかからないということですので、IPOに少し近いです。
2020年のシンクロ・フードの発表は下記のとおりです。
1.分売予定株式数 1,340,000 株
2.分売予定期間 2020 年2月 21 日(金)~ 2020 年2月 26 日(水)
3.分売値段 分売実施日前日の終値もしくは最終気配値を基準として決定する予定です。
4.買付申込数量の限度 買付顧客1人につき 10,000 株(売買単位:100 株)
5.実施取引所 東京証券取引所
6.実施の目的 当社株式の分布状況の改善及び流動性向上を図るため
立会外分売はどういう時に発生するのか…?
企業が立会外分売をする目的は大きく3つあります。
①株主の数を増やして指定替えをする
②株式の流動性を高める
③資金を調達する
(「やさしい株のはじめ方」より)
とのことですが、シンクロ・フードはどれに当てはまるかと言うと②株式の流動性を高めるになります。
まず①株主の株を増やして指定替えをするこれは一部市場を狙う企業が行うことが多いとされています。株式を上場するときは社員(主に役員)が株を大量に所有していることが多いですよね?しかし一部上場を目指すとなると、株主数を増やす必要があります。そのため、立会外分売で社員の株を解き放つというものです。
しかし、シンクロ・フードはすでに東証一部に上場しておりますので、これは違います。
シンクロ・フードのIR発表にも「当社株式の分布状況の改善及び流動性向上を図るため」と記載されています。市場に出回る株式数を増やして、売買を活発にしたいということでしょうか。
現在、株主一覧によれば代表取締役である藤代氏が1,241万株、約46%を保有しているので、それが売りにでるのでしょうか。
うーんイマイチ戦略・思惑が読み切れない…。
ちなみに③資金を調達するは親会社が子会社の持ち株を売却をして資金調達するケースです。
立会外分売は買い時か?売り時か?
判断は非常に難しく、一概にどちらとも言えません。
①のように「一部上場を目指そうとしてるのかな」と感じ取れる場合は、「買い」かと思うのですが、それ以外は微妙です。
シンクロ・フードの場合、ちょうど3Q決算も減収で着地したことも重なって、どうにもこの発表は短期的に見れば「売り」のような形相です。
立会外分売は実施予定日からディスカウント(割引)された株価で買えるため、すぐに手放して差益を得ようとする動きが起きやすいです。そういった売りの圧力が強くなれば、立会外分売以外で持っている人も売りたくなりますよね。
ハレバレちゃん
出来高も少なく、動きのない株だなぁと常に思っておりましたが、2019年の夏を底に上昇トレンドになったと思っていたので、ここにきてストップ安に近い動きはショックです。
減収は採用強化などの先行投資だと判断しているので、個人的には買い増ししたい(ナンピンですが…。)と思っています。立会外分売も申し込んでみようと思っています。
立会外分売の申込・購入の仕方は?
SBI証券の画面にて説明します。
国内株式>立会外(分売・トレード)
こちらに一覧が出ています。まだ申し込みはできませんね。ちなみに一番上に見えている「ユニリタ(3800)」を見てみると、終値が1,904円に対して、分売価格が1,846円、3.05%の割引となっています。確かにお得感はありますね。
実施予定日はいつになるかわからない
予定日に幅がありますが、申し込みは「前日の夕方」にしか出来ないようですので、忘れずにチェックしておきましょう。
実施予定日出ました!申し込みます!
シンクロフードの申し込み出ました。本日、2月20日終値429円(前日9円安)を基準にします。
さっそく申込画面に進みます。
まとめるとこうなります。
受付開始:2月20日18:00
受付終了:2月21日08:20
分売価格:418円
割 引 率:2.56%
時間が少ない…!
ここ数日ずっと下げているのですが、更にという感じです。そろそろナンピンして良いかと判断し、申し込みました。長い目で見て成長すると思っているので。
最近の分売の翌日の動きもチェック!
IPOと違って高値がつくとは言い切れないです。(IPOももちろん公募価格から割れることもありますが、あまりないと考えています。IPOで稼ごうという方々もいらっしゃいますもんね。)
私の場合、分売価格より上げたとしてもナンピンしていますから、取得価格には届かないでしょうね…。
分売申込み、結果発表~!!!!!
確認は
取引>注文履歴
から確認しました。朝の8時半くらいです。
し、し、失効……つまりハズレということです。
Twitterでは結構当たってる話を聞いていたのですが弱小投資家、大量分売にはずれました。
分売日のシンクロ・フードの動きはいかに!?
分売価格418円でしたが、寄り付きは415円、高値が422円。終値は410円ということでしたので、分売投資家にとっては悲劇だったようです。
最高でも4円抜きですからね…。
私?
私は後場買いましたよ。ここぞのナンピンです。長期投資家には問題なしです。
先行投資しながら成長中だと判断しているので、そのうち上がってくれるでしょう。
まとめ
今回、持ち株の一つであるシンクロ・フードが「立会外分売」を行うというので、少し調べてみました。 こんな方法もあるんですね。勉強になりました。
東証一部を目指す勢いのある若い企業ならこれを機に申し込んで買ってみる、という戦法はアリだと感じました。
しかしあくまでも業績・成長の分析が必要な作業になってくるので、個別株投資が好きじゃないとなかなか振り回される案件です。ワーママちゃんにはなかなかツライ…。オロオロしながらしばらくはシンクロ・フードの株価を見守りたいと思います。
【日本株】飲食業界の手助けマン!シンクロ・フード(3963)銘柄分析【2022年】
\応援お願いします/